日本人のヘルスリテラシーの現状とは

様々な情報が飛び交う現代では、正しい情報や自分に合った情報を選ぶことが大変重要です。それは健康情報も例外ではなく、間違った情報によって対処を誤ってしまう場合もあります。特に日本はヘルスリテラシーが低いと言われており、得た情報の理解や評価、活用能力が乏しく、日常生活に役立てられる人はそう多くないのが現状です。このような状態になってしまった原因にはいくつかの理由が考えられ、その1つとしてプライマリーケアの欠如が挙げられます。

プライマリーケアとは、医療の入り口のような役割を担っている、地域に根付いた気軽に相談できる医療のことです。診察や症状に応じた病院の紹介、その他の医療サービスの提案、日常生活におけるアドバイスなど、健康に関する様々な疑問や悩みを相談できます。日本ではプライマリーケアを身近に感じている人は少なく、それに伴って健康情報の認識低下の原因になっていると考えられているのです。

ヘルスリテラシーの低さとプライマリーケアの欠如の関係からわかるように、現代日本の問題点は地域医療ということになるでしょう。身近に地域医療を感じることができれば、より信頼のおける情報が得られるだけでなく、さらに深く数々の情報を得られるようになります。しかし、これを実現するうえでは、知識豊富な医師と看護師が必要不可欠です。今後は、患者に合わせた質の高いサービスを提供できる人の需要が上がっていくことが考えられます。